香港週末菜園日記

香港新界にて約10年畑を借りてます。ライフワーク化しつつある週末菜園の記録です

最近読んだ本:アグリコミュニティビジネス

この本、イーウーマンのサイトで知ったのですが、

先だって帰省したときに買ってきました。

一言で言うと、こえにとっては読んでいて楽しい本です。

アグリ・コミュニティビジネスとは、「農林業とコミュニティビジネスを組み合わせたもの」(p9)

帯に書いてある、「私たちが輝く、地域がよくなる仕事」というところの方が

わかりやすいかもしれません。

山間部の女性の農産物直売所の話とか、

小学生の頃からお世話になっていた生活の木の話とか、

ファームをやりながらレストランをやっている人の話とか、

いろんな人の話、その人のワークの紹介で、

魅力的に描かれているという気がします。


で。ひとつ考えたのですが、

それは、都会の人が、田舎に対してもつある種のあこがれのような

ものが投影されているから、ではないかと。

そこが一番魅力的に、都会出身のこえなんかには見えるのではないか、と。

で。先だって、東京からとある山間部に移り住んだ友人と話す機会があったのですが、

都会と農村の抱える問題の矛盾をそのまま抱え込んだようなところだと。

車を運転しないと、買い物からして不便(その友人は、野菜だけ作って、あとは宅配でと)

田舎の人としては、便利なマンションを建ててそこに住みたい、と。

都会の人としては、田舎暮らしのよさを楽しみたい、と。

そういう同床異夢的なところがある、と。 こえが、聞いていて理解したことですが。

なので帯にあるように「私たちが輝く、地域がよくなる仕事」

ということで、

田舎の人が都会に対して持つ(であろう)憧れの部分とか、

田舎の社会が抱える問題とか、

そういう部分と、「地域がよくなる仕事」というのは

どういう風に関わるのかも、ちょっと考えてみたいなあと思いました。

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「アグリ・コミュニティビジネス」大和田順子
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最近読んだ本

先だって

教会の古本バザーで買ってきた

Muhammad Yunus Creating a world without poverty を読みました。

ユヌスさんと聞いてピンと来る人も多いかもしれないのですが、

グラミン銀行(マイクロクレジット)の創設者の一人で、

バングラデシュの経済学の教授だった人です。

話としては、こえ が読んだことのある中では、
アマーティヤ・センさんの経済学の話に近いように思いました。

貧困撲滅が平和をつくる、という主張はいろいろあると思うのですが、

センさんの話は、ひとりひとりの潜在的な能力をどう向上させるかということ(たぶん)で、

今回読んだユヌスさんは、それを徹底的に実務に落とし込んでいる。

いかにして、彼がバンカーになったか、という話で

ダノンと組んでヨーグルトを開発したり。

なかなか興味深いなあと思いました。

少し前にファームが平和をつくる、というインスピレーションを
教会のセミナーで聞いて興味深いなあと思っていたところ、

こういう本に出会えたので、
これは、、と、ピックアップしました。

あ。早速 連れ合いにも読んでもらいました。

後でこれも ファームにもっていこうかな。
オーナーのSさんとか、スピリットのある人とシェアしたいなあ

という気分になっています。
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書評:フランダースのイモ

時々ブログに遊びに来てくださる友人のKiyokoさん、
もう一人の友人のKさんと、
久しぶりにお会いし、ランチ@和民 をしました。

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きのこのハンバーグセット。
和民に行くのも久しぶりなら、
久しぶりに会ったお二人のお話も楽しくて、食事をおいしくいただきました。

、、、。これで教習所通いがなければ、もっとゆっくりできるんですが、、、。

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で。kiyokoさんのお書きになった「フランダースのイモ」のイラスト&食のエッセイ本を
いただいたので、さっそく書評にしようと思います。

イラストにあわせた彼女のエッセイは、ご覧になる方によって
どこをピックアップするかが全然変わってくる、
大変「味わい深い」エッセイなので、
なるべくヒントを出さないようにします。

わたしは、
仕事のかわりにパンやケーキ作りに逃避する
(わたしどっぷりかも、、、反省)とか、
海外で自国の食材料を
調達する難しさとか、
異文化・異国の義父母との関係とか。
そんなところに共感しました。

彼女のカラー・イラストですが、よろしければ前掲のリンクもご覧ください。

こえの知っている範囲だと、ですが、、昔好きだった安野光雅さんの絵本を思い出すような、
ふわっと温かみのあるやさしい絵です。

フランダースの街並みも素敵。
彼女は、もともと建築学科の出身とお聞きしましたが、やっぱり構図の取り方がきれいだなあ、と
思います。いいな。

食べてみたいと思ったもの。濃い魚のスープ。おいしそうです。
ベルギーには一度旅行で行ったきりなので、また
おいしいものを食べに行ってみたくなりました。
おイモのフリットもおいしいですよね、、。

書評:シネマ食堂、誇り高き老女たちの食卓

わたしは、本好き、というよりも「読書感想文」好きです。

レシピの本も好きなのですが、物語のついたレシピの本というのにもひかれます。
この2冊の本は、今年の春に東京に帰省したとき書店で見つけて
迷わず買いました。

本間千枝子 「誇り高き老女たちの食卓」NTT出版

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飯島奈美  「シネマ食堂」 朝日新聞出版
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本間千枝子さんの本は、この本を読んでわたしは彼女が「ローラのお料理ノート」も執筆されていた
ことをはじめて知りました。あの本も、図書館でやっぱり何度も借りてきて読んでいた覚えがあります。

イギリスにいたということもあってか、アメリカについてはあまり知らない私ですが、
アリス・ウォータースとピュア・フードについて書いた章などは、ファーストフード以外のアメリカを知ってほしい、という彼女のアメリカに対する愛着がよく見えて、好感がもてました。

食育については、彼女の価値観が明確に打ち出されているので、読む人で意見が分かれるところだろうと思います。わたしは、彼女の書いた「アメリカの食卓」もぜひ読んでみたいと思いました。

レシピの中では、合鴨の山椒焼き、に惹かれました。
香港のダックでおいしくできるかどうか、試してみたいです。


フードスタイリストの飯島奈美さんの本は、アエラで連載だったものでご存知の皆さんも多いと思います。
わたしは本に先に出会いました。(笑)。

映画にあわせたレシピが紹介されているので、
食卓の雰囲気が想像できる、こういう本っていいな、と思ったのです。

本間さんの本に出てくるレシピが、どちらかといえば余所行きというか、お客様向けのレシピなのですが、

飯島さんの本に出てくるのは、映画の1シーンを切り取りつつ、普段使いのレシピです。

「恋人たちの食卓」「アメリ」「ノッティングヒルの恋人」「マーサの幸せレシピ」

取り上げている映画も、やっぱり、ほのぼのとしたものが多いかな?という印象を持ちました。

「ノッティングヒル、、、」で紹介されているレシピはブラウニーなのですが、
急に食べたくなって、今わたしは実はブラウニーを焼きながら、このエントリーを書いてます(笑)。

本の最後の、「お気に入りのことばとシーン」をいくつかの映画から切り取ったものは、
やはり食を通しての価値観がいろいろある、というところが見える部分です。

、、、で、こういうコミュニケーション系の本なので、読んだ後はやはり誰かと分かち合いたい、と思ったしだいです。

書評:台湾のオーガニック食材マップ

先週だったか、本屋さんで「台湾有機食材地図」(Taiwan Map of Organic Food、 花草遊戯編集部 編著)
という本を見つけたので、買ってきました。

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この本によると、台湾の有機農家は、2008年で978戸ある(p25)ということで、
本の中では120ほどの農場が紹介されています。

その名のとおり、オーガニック食材のカタログ紹介のような感じで、カバーされているのも、
米、茶、コーヒー、卵、牛乳、魚、肉、野菜、蜂蜜、しょうゆ、、、
いろいろ入っています。

オーガニックの概念はというと、認証の有機から、多少は農薬を使っていますというもの、さらに認証は取っていないけれど昔からの方法でやっています、という風にやはり幅があります。

規模も、趣味でやっていますとか、兼業である時期だけとか、人を使って会社という形態をとっているものも、いろいろあって興味深いです。

生産の農家に限らず、有機の材料を輸入してきてパンとかお豆腐を作っている、という
製造業者が紹介されているのも、やはりどこでもそうなのかな、という印象を持ちました。

また、砂糖の話、米の話、魚の話、いろんなところで「日本」の話が出てくるところもわたしには興味深かったです。

農場好きのわたしなどには、台湾に旅行するときに、観光ガイドのひとつになりそうです。

ひとつどうかなと思ったのが、有機農産物についてのQ&Aのところ。

本の中で紹介されている「有機」の農場の幅を示すようなQ&Aではなく、
「有機というものは、、、」というカテゴリーの話になっている。
でも、オーガニックのコミュニティの外部にいる人たちを意識した議論には
なっていないように見えるところです。

オーガニックというのがひとつの哲学のようなものだということは
もちろん納得がいくのですが、、、
これだけオーガニックの市場が大きくなって、またサイエンスの人たちからオーガニックに対していろいろ議論があがってきていることも聞いている私としては、
もう少しこの部分だけは何とかならないのかな、とも思いました。

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こえさん

Author:こえさん
香港新界にて160尺プラスアルファの畑を借りています。
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